劇場版『名探偵コナン』映画全29作まとめ|興行収入・主題歌・見どころ完全ガイド【2026年最新】

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どうも、まったり管理人です。

今回は劇場版『名探偵コナン』の映画シリーズを全作品まとめてご紹介します。1997年の第1作から2026年の第29作まで、全部です。興行収入、主題歌、メインキャラクター、あらすじ、見どころをまるっとまとめました。

「コナン映画って何作あるの?」「どれから観ればいい?」「最近100億超えまくってるって本当?」——そんな疑問をお持ちの方、この記事で全部わかるようにしてあります。初めての方にも、全作コンプ済みの方にも楽しめる内容を目指しました。ではいきましょう。


  1. 名探偵コナンとは
  2. 全29作品 一覧表
  3. 黎明期(第1作〜第10作:1997〜2006年)
    1. 第1作『時計じかけの摩天楼』(1997年)興収11.0億円
    2. 第2作『14番目の標的(ターゲット)』(1998年)興収18.5億円
    3. 第3作『世紀末の魔術師』(1999年)興収26.0億円
    4. 第4作『瞳の中の暗殺者』(2000年)興収25.0億円
    5. 第5作『天国へのカウントダウン』(2001年)興収29.0億円
    6. 第6作『ベイカー街(ストリート)の亡霊』(2002年)興収34.0億円
    7. 第7作『迷宮の十字路(クロスロード)』(2003年)興収32.0億円
    8. 第8作『銀翼の奇術師(マジシャン)』(2004年)興収28.0億円
    9. 第9作『水平線上の陰謀(ストラテジー)』(2005年)興収21.5億円
    10. 第10作『探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)』(2006年)興収30.3億円
  4. 成長期(第11作〜第19作:2007〜2015年)
    1. 第11作『紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)』(2007年)興収25.3億円
    2. 第12作『戦慄の楽譜(フルスコア)』(2008年)興収24.2億円
    3. 第13作『漆黒の追跡者(チェイサー)』(2009年)興収35.0億円
    4. 第14作『天空の難破船(ロスト・シップ)』(2010年)興収32.0億円
    5. 第15作『沈黙の15分(クォーター)』(2011年)興収31.5億円
    6. 第16作『11人目のストライカー』(2012年)興収32.9億円
    7. 第17作『絶海の探偵(プライベート・アイ)』(2013年)興収36.3億円
    8. 第18作『異次元の狙撃手(スナイパー)』(2014年)興収41.1億円
    9. 第19作『業火の向日葵(ごうかのひまわり)』(2015年)興収44.8億円
  5. 爆発期(第20作〜第25作:2016〜2022年)
    1. 第20作『純黒の悪夢(ナイトメア)』(2016年)興収63.3億円
    2. 第21作『から紅の恋歌(ラブレター)』(2017年)興収68.9億円
    3. 第22作『ゼロの執行人』(2018年)興収91.8億円
    4. 第23作『紺青の拳(フィスト)』(2019年)興収93.7億円
    5. 第24作『緋色の弾丸』(2021年)興収76.5億円
    6. 第25作『ハロウィンの花嫁』(2022年)興収97.8億円
  6. 頂点期(第26作〜第29作:2023〜2026年)
    1. 第26作『黒鉄の魚影(サブマリン)』(2023年)興収138.8億円
    2. 第27作『100万ドルの五稜星(みちしるべ)』(2024年)興収158.0億円
    3. 第28作『隻眼の残像(フラッシュバック)』(2025年)興収147.4億円
    4. 第29作『ハイウェイの堕天使(だてんし)』(2026年)公開中
  7. 興行収入の推移で見るコナン映画の成長
  8. なぜコナン映画はここまで巨大化したのか
  9. 主題歌アーティスト別の出演回数
  10. 監督の系譜
  11. 初心者におすすめの作品5選
  12. 歴代興行収入ランキングトップ10

名探偵コナンとは

まず原作について簡単に触れておきます。

名探偵コナンは青山剛昌による推理漫画で、1994年から『週刊少年サンデー』で連載中です。単行本は107巻超、全世界累計発行部数は2億7,000万部以上。テレビアニメは1996年から読売テレビ・日本テレビ系で放送開始し、1,100回を超える長寿番組になっています。

高校生探偵の工藤新一が、黒ずくめの組織に毒薬APTX4869を飲まされて小学1年生の姿になってしまい、「江戸川コナン」として事件を解決していく——というのが基本設定です。幼なじみの毛利蘭、その父・毛利小五郎、科学者の灰原哀、怪盗キッド、西の高校生探偵・服部平次、FBI捜査官の赤井秀一、公安の安室透といった個性的なキャラクターたちが物語を支えています。

劇場版は1997年の第1作『時計じかけの摩天楼』から毎年4月に新作が公開される日本映画の恒例行事です。2020年のコロナ禍で1年だけ公開見送りになった以外は、29年連続で新作を届け続けています。


全29作品 一覧表

まずは全作品を一覧表で確認できるようにしました。各作品の詳細はこの後に時代ごとに分けて紹介していきます。

No.タイトル公開年興収主題歌メインキャラ
1時計じかけの摩天楼199711.0億杏子新一×蘭
214番目の標的199818.5億ZARD小五郎×妃英理
3世紀末の魔術師199926.0億B’zキッド・平次・灰原(初登場)
4瞳の中の暗殺者200025.0億小松未歩新一×蘭
5天国へのカウントダウン200129.0億倉木麻衣黒の組織(初本格登場)
6ベイカー街の亡霊200234.0億B’z少年探偵団・VR
7迷宮の十字路200332.0億倉木麻衣服部平次×和葉
8銀翼の奇術師200428.0億愛内里菜怪盗キッド
9水平線上の陰謀200521.5億ZARD毛利小五郎
10探偵たちの鎮魂歌200630.3億B’zオールスター(10周年)
11紺碧の棺200725.3億愛内里菜&三枝夕夏蘭×園子
12戦慄の楽譜200824.2億ZARD音楽ミステリー
13漆黒の追跡者200935.0億倉木麻衣黒の組織
14天空の難破船201032.0億GARNET CROW怪盗キッド
15沈黙の15分201131.5億B’z少年探偵団
1611人目のストライカー201232.9億いきものがかりJリーグコラボ
17絶海の探偵201336.3億斉藤和義イージス艦スパイ戦
18異次元の狙撃手201441.1億柴咲コウ赤井秀一(初メイン)
19業火の向日葵201544.8億ポルノグラフィティ怪盗キッド
20純黒の悪夢201663.3億B’z安室透×赤井秀一×黒の組織
21から紅の恋歌201768.9億倉木麻衣服部平次×大岡紅葉
22ゼロの執行人201891.8億福山雅治安室透
23紺青の拳201993.7億登坂広臣キッド×京極真
24緋色の弾丸202176.5億東京事変赤井ファミリー
25ハロウィンの花嫁202297.8億BUMP OF CHICKEN警察学校組×安室
26黒鉄の魚影2023138.8億スピッツ灰原哀×黒の組織
27100万ドルの五稜星2024158.0億aikoキッド×平次
28隻眼の残像2025147.4億King Gnu長野県警×小五郎
29ハイウェイの堕天使2026公開中MISIA萩原千速

※2020年はコロナ禍で公開なし。第24作『緋色の弾丸』が2021年に延期されています。

11億円から始まったシリーズが、2024年には158億円。まさに怪物シリーズです。


黎明期(第1作〜第10作:1997〜2006年)

第1作『時計じかけの摩天楼』(1997年)興収11.0億円

記念すべきシリーズ第1作です。連続爆破事件にコナンが挑みます。ラストの「赤い導線と青い導線、どっちを切る?」のシーンはシリーズ屈指の名場面として今も語り継がれています。新一と蘭の恋愛模様が前面に出た作品で、ここからすべてが始まりました。主題歌は杏子「Happy Birthday」。監督はこだま兼嗣です。

第2作『14番目の標的(ターゲット)』(1998年)興収18.5億円

トランプの数字にちなんだ連続襲撃事件が描かれます。この作品の見どころは毛利小五郎と妻・妃英理の過去が掘り下げられる点です。普段はおちゃらけている小五郎がカッコいい姿を見せてくれます。主題歌はZARD「少女の頃に戻ったみたいに」。

第3作『世紀末の魔術師』(1999年)興収26.0億円

シリーズにとって極めて重要な1作です。なぜなら怪盗キッド、服部平次、灰原哀という、後のシリーズを支える三大キャラがこの作品で劇場版に初登場したからです。ロシアのロマノフ王朝の秘宝「インペリアル・イースター・エッグ」を巡るストーリーで、スケール感も一気に広がりました。主題歌はB’z「ONE」。初めて20億円を超えた作品でもあります。

第4作『瞳の中の暗殺者』(2000年)興収25.0億円

蘭が記憶喪失になるという展開が話題になりました。コナンが蘭を守り抜く姿が描かれ、新一×蘭ファンにとっては外せない作品です。金曜ロードSHOW!のファン投票で1位に輝いたこともある人気作。主題歌は小松未歩「あなたがいるから」。

第5作『天国へのカウントダウン』(2001年)興収29.0億円

黒の組織のジンとウォッカが劇場版に初めて本格登場しました。ツインタワー爆破という大スペクタクルで、このあたりからコナン映画のアクション路線が鮮明になっていきます。灰原哀の過去にも触れられていて、組織の影がちらつく緊張感のある作品です。主題歌は倉木麻衣「always」。

第6作『ベイカー街(ストリート)の亡霊』(2002年)興収34.0億円

シリーズ初の30億円突破作品です。VRゲームの中でシャーロック・ホームズの世界を冒険するという、他の作品とはまったく毛色の違う異色作です。脚本を担当したのは小説家の野沢尚で、コナン映画の中でも特にストーリーの完成度が高いと評価されています。ファン人気も非常に高い1作です。主題歌はB’z「Everlasting」。

第7作『迷宮の十字路(クロスロード)』(2003年)興収32.0億円

京都が舞台で、服部平次と遠山和葉をメインに据えた作品です。平次の初恋の相手が明かされるなど、平次×和葉ファンには堪らない内容です。京都の美しい風景描写と弁慶・牛若丸の伝説を絡めたストーリーで、シリーズの中でも独特な雰囲気を持っています。主題歌は倉木麻衣「Time after time〜花舞う街で〜」。

第8作『銀翼の奇術師(マジシャン)』(2004年)興収28.0億円

怪盗キッドが単独メインになった初の作品です。飛行機内でのパニックサスペンスが展開されます。監督はこの作品から山本泰一郎に交代しました。主題歌は愛内里菜「Dream×Dream」。

第9作『水平線上の陰謀(ストラテジー)』(2005年)興収21.5億円

豪華客船が舞台のミステリーです。この作品の特徴はなんといっても毛利小五郎が大活躍すること。普段は「眠りの小五郎」としてコナンに操られる側ですが、本作では自力で推理を展開する珍しい姿が見られます。主題歌はZARD「夏を待つセイル(帆)のように」。

第10作『探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)』(2006年)興収30.3億円

10周年記念のオールスター作品です。これまでの人気キャラクターが一堂に会する豪華な内容で、日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞も受賞しました。主題歌はB’z「ゆるぎないものひとつ」。


成長期(第11作〜第19作:2007〜2015年)

この時期はシリーズが25億円台から45億円弱へと約1.8倍に成長しています。芸能人のゲスト声優起用が本格化したのもこの時期の特徴です。

第11作『紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)』(2007年)興収25.3億円

宝島をテーマにした海洋アドベンチャーです。蘭と園子の友情にスポットが当たる珍しい構成で、アクション寄りの楽しい1本です。主題歌は愛内里菜&三枝夕夏「七つの海を渡る風のように」。

第12作『戦慄の楽譜(フルスコア)』(2008年)興収24.2億円

クラシック音楽とミステリーを融合させた作品です。コナンがバイオリンを弾くシーンが見どころ。このあたりからゲスト声優に芸能人が起用されるようになり始めます。主題歌はZARD「翼を広げて」。ZARDの坂井泉水さんが2007年に亡くなった後、遺作として提供された楽曲です。

第13作『漆黒の追跡者(チェイサー)』(2009年)興収35.0億円

黒の組織が物語の中心に据えられ、オリジナル幹部「アイリッシュ」が登場します。興行的にも35億円と当時の最高記録を更新しました。ゲスト声優にDAIGOが起用されたのも話題になりました。なおこの作品は毛利小五郎の声が神谷明さんだった最後の劇場版でもあります。次作から小山力也さんに交代しました。主題歌は倉木麻衣「PUZZLE」。

第14作『天空の難破船(ロスト・シップ)』(2010年)興収32.0億円

飛行船を舞台にしたバイオテロとの戦いを描きます。怪盗キッドとの共闘が見どころで、シリーズの中で唯一「誰も死なない」作品としても知られています。キッドと蘭のキス未遂シーンも話題になりました。主題歌はGARNET CROW「Over Drive」。

第15作『沈黙の15分(クォーター)』(2011年)興収31.5億円

雪山・ダム・地下鉄とスケールの大きな舞台が次々と登場します。シリーズ初の雪国が舞台です。この作品から監督が静野孔文に交代し、山本泰一郎が総監督として残る二人体制がスタートしました。主題歌はB’z「Don’t Wanna Lie」。

第16作『11人目のストライカー』(2012年)興収32.9億円

Jリーグとコラボした異色作です。三浦知良、中村憲剛、遠藤保仁ら現役のプロサッカー選手たちが本人役で出演しています。サッカーファンには特に楽しめる内容です。主題歌はいきものがかり「ハルウタ」。

第17作『絶海の探偵(プライベート・アイ)』(2013年)興収36.3億円

海上自衛隊のイージス艦が舞台のスパイミステリーです。自衛隊が全面協力しており、艦内の描写がリアルです。ここから第22作まで6年連続でシリーズ最高興行収入を更新し続けるという驚異的な記録が始まります。主題歌は斉藤和義「ワンモアタイム」。

第18作『異次元の狙撃手(スナイパー)』(2014年)興収41.1億円

シリーズ初の40億円突破作品です。赤井秀一と世良真純、FBI関連キャラクターが劇場版に本格参戦しました。最大の見どころはラストの5秒間。沖矢昴の声がふっと赤井秀一の声に変わり「了解」と一言だけ言うシーンは、当時の劇場で悲鳴が上がったほどの衝撃演出でした。主題歌は柴咲コウ「ラブサーチライト」。

第19作『業火の向日葵(ごうかのひまわり)』(2015年)興収44.8億円

ゴッホの名画「ひまわり」を巡るアートミステリーです。怪盗キッドが再びメインに立ちます。ゲスト声優に榮倉奈々が起用されました。主題歌はポルノグラフィティ「オー!リバル」。


爆発期(第20作〜第25作:2016〜2022年)

ここからシリーズの性質そのものが変わります。人気キャラクターを主軸に据える「キャラ映画」路線が確立し、興行収入が一気に倍増しました。

第20作『純黒の悪夢(ナイトメア)』(2016年)興収63.3億円

シリーズの歴史を変えた1本です。安室透と水無怜奈が劇場版に初登場し、赤井秀一との三つ巴の戦いが描かれます。前作から約19億円アップの63.3億円という爆発的な伸びを記録しました。ゲスト声優には天海祐希さん(黒の組織のキュラソー役)が起用されています。主題歌はB’z「世界はあなたの色になる」。

第21作『から紅の恋歌(ラブレター)』(2017年)興収68.9億円

京都を舞台に服部平次をメインに据え、新キャラクター・大岡紅葉が初登場しました。競技かるたをテーマにした恋愛要素たっぷりの作品で、平次×和葉ファンが大いに盛り上がりました。主題歌の倉木麻衣「渡月橋〜君 想ふ〜」はこの年の代表曲に。倉木麻衣はコナン映画の主題歌を通算10曲以上担当していて、シリーズ最多起用アーティストです。

第22作『ゼロの執行人』(2018年)興収91.8億円

安室透を主役級に据えた作品で、「#安室の女」がSNSで大流行しました。ファンが「安室さんを100億の男にしよう」とリピート鑑賞を呼びかけ、91.8億円という当時の最高記録を叩き出しました。結果的に100億円には届きませんでしたが、安室透の人気を世間に知らしめた社会現象的な作品です。監督は立川譲に交代。主題歌は福山雅治「零-ZERO-」。ゲスト声優は上戸彩、博多大吉。

第23作『紺青の拳(フィスト)』(2019年)興収93.7億円

シリーズ初の海外(シンガポール)が舞台です。怪盗キッドと京極真が中心に据えられ、永岡智佳がシリーズ初の女性監督として指揮を執りました。主題歌は登坂広臣(三代目J SOUL BROTHERS)「BLUE SAPPHIRE」。

第24作『緋色の弾丸』(2021年)興収76.5億円

赤井秀一ファミリー(赤井秀一・世良真純・メアリー・羽田秀吉)が総結集する作品です。もともと2020年公開予定でしたがコロナ禍で1年延期されました。76.5億円は前作から後退していますが、コロナ下での制限上映を考えると健闘した数字です。主題歌は東京事変「永遠の不在証明」。ゲスト声優は浜辺美波。

第25作『ハロウィンの花嫁』(2022年)興収97.8億円

松田陣平、萩原研二ら「警察学校組」の過去が初めて映像化された作品です。安室透(降谷零)の警察学校時代の仲間たちにスポットが当たり、佐藤刑事と高木刑事の結婚式を軸にストーリーが展開します。97.8億円で100億円目前まで迫りました。主題歌はBUMP OF CHICKEN「クロノスタシス」。ゲスト声優は白石麻衣。


頂点期(第26作〜第29作:2023〜2026年)

ここから先はもう「別の次元」です。3作連続100億円超えという、日本のアニメ映画でも前例のない領域に突入しています。

第26作『黒鉄の魚影(サブマリン)』(2023年)興収138.8億円

灰原哀が初めてメインに据えられた作品で、黒の組織のNo.2であるラムが本格登場します。灰原と組織の対峙を描いたこの作品でついにシリーズ初の100億円突破を達成しました。灰原哀は「100億の女」として話題に。主題歌はスピッツ「美しい鰭」。ゲスト声優は沢村一樹。

第27作『100万ドルの五稜星(みちしるべ)』(2024年)興収158.0億円

怪盗キッドと服部平次がダブル主演の大作で、函館・五稜郭が舞台です。新選組の歴史を絡めたスケールの大きなストーリーで、キッドとコナン(新一)が従兄弟であることが明かされる衝撃の展開もありました。ゲスト声優は大泉洋と津田健次郎。主題歌はaiko「相思相愛」。158.0億円でシリーズ最高記録を更新し、累計観客動員1億人を邦画シリーズ史上最速で達成しました。監督の永岡智佳は日本で初めて100億円を超えた女性監督にもなっています。

第28作『隻眼の残像(フラッシュバック)』(2025年)興収147.4億円

長野県警の大和敢助、諸伏高明、上原由衣がメインという異色作です。八ヶ岳連峰を舞台にしたホワイトアウトミステリーで、毛利小五郎も約20年ぶりに本格活躍します。ゲスト声優は山田孝之と山下美月。主題歌はKing Gnu「TWILIGHT!!!」。公開19日で100億円突破はシリーズ最速で、2年連続の観客動員1,000万人達成は邦画初の快挙でした。監督は重原克也。

第29作『ハイウェイの堕天使(だてんし)』(2026年)公開中

2026年4月10日公開の最新作です。神奈川県・横浜みなとみらいを舞台に、白バイ小隊長の萩原千速(萩原研二の姉)を中心にしたバイクアクション巨編です。ゲスト声優は横浜流星と畑芽育。主題歌はMISIA「ラストダンスあなたと」。初日3日間で35.0億円とシリーズ歴代最高のオープニングを記録しています。史上初の200億円突破が期待されている作品です。


興行収入の推移で見るコナン映画の成長

コナン映画の興行収入の伸び方は、ざっくり4段階に分けて見るとわかりやすいです。

第1段階(1997〜2006年)は11億〜34億円の時代。シリーズの基礎を固めた時期です。

第2段階(2007〜2015年)は24億〜45億円の時代。じわじわと成長していきますが、まだ50億円の壁を超えられていません。

第3段階(2016〜2022年)は63億〜98億円。第20作『純黒の悪夢』で突然の倍増を果たし、毎年のように最高記録を更新し続けました。

第4段階(2023年〜)は139億〜158億円。100億円超えが当たり前になった異次元の領域です。

累計興行収入は1,300億円規模、累計観客動員は2024年に1億人を突破しています。第1作の11億円から考えると、27年で14倍以上に膨らんだことになります。


なぜコナン映画はここまで巨大化したのか

コナン映画がここまで成長した理由を整理すると、大きく4つあります。

まず「人気キャラクターのローテーション起用」です。安室透、赤井秀一、怪盗キッド、服部平次、灰原哀、警察学校組と、毎年違うキャラクターをメインに据えることで、ファン層ごとに「推しの回」が用意されます。どのキャラ回でも一定以上のヒットが保証される構造を作り上げたのが最大の要因です。

次に「毎年4月公開の定着」。GW前に新作が来るという安心感がファンに浸透していて、映画の終わりに流れる次回作予告でメインキャラが発表されると、そこから1年間ファンの間で盛り上がりが続きます。

そして「アクションのスペクタクル化」。ビル爆破、ダム決壊、飛行船ハイジャック、リニア暴走、潜水艦バトルなど、毎年ハリウッド映画に匹敵するアクションを盛り込んでいます。

最後に「主題歌タイアップ」。B’z、ZARD、倉木麻衣、福山雅治、スピッツ、BUMP OF CHICKEN、King Gnu、aikoと、その時代の邦楽トップアーティストが書き下ろし楽曲を提供してきました。主題歌自体が話題になることで、映画への集客にもつながっています。


主題歌アーティスト別の出演回数

コナン映画の主題歌を担当したアーティストで、複数回起用されているのは以下の方々です。

倉木麻衣は劇場版コナンの主題歌を10曲以上担当していて、同一アーティストの主題歌担当回数としてギネス世界記録に認定されています。B’zも7回以上の起用で常連です。ZARDは坂井泉水さんの逝去(2007年)もあり、第12作が最後の提供となりました。


監督の系譜

コナン映画の監督は世代交代を重ねています。

こだま兼嗣が第1作から第7作までを担当し、シリーズの土台を築きました。山本泰一郎は第8作から第14作を担当。静野孔文は第15作から第21作を手がけ、興収50億円突破の時代を築きました。

第22作以降は立川譲、永岡智佳、満仲勧、重原克也、蓮井隆弘と複数の監督が交代で担当する体制になっています。中でも永岡智佳監督は『紺青の拳』『緋色の弾丸』『100万ドルの五稜星』のヒット3作を手がけ、日本映画界で初めて100億円を超えた女性監督として記録を作りました。


初心者におすすめの作品5選

コナン映画を全部観るのはさすがに大変なので、初心者の方に特におすすめの5作を挙げておきます。

1つ目は第6作『ベイカー街の亡霊』。ストーリーの完成度が飛び抜けていて、コナンを知らなくても楽しめる独立性の高い作品です。

2つ目は第7作『迷宮の十字路』。京都の雰囲気と服部平次のキャラクターの魅力が詰まっていて、コナンワールドの奥深さが伝わります。

3つ目は第20作『純黒の悪夢』。現代のコナン映画の起点となった作品で、安室透と赤井秀一の魅力を知るならここからです。

4つ目は第26作『黒鉄の魚影』。灰原哀の魅力が爆発していて、100億円を超えたのも納得の完成度です。

5つ目は第27作『100万ドルの五稜星』。怪盗キッドと平次のダブル主演で、シリーズの集大成的な楽しさがあります。

ただし、1作ごとに独立したストーリーになっているので、気になった作品からどれでも観て大丈夫です。


歴代興行収入ランキングトップ10

最後に、2026年4月時点の歴代興行収入トップ10をまとめておきます。

順位作品名興収公開年牽引キャラ
1100万ドルの五稜星158.0億2024キッド×平次
2隻眼の残像147.4億2025長野県警×小五郎
3黒鉄の魚影138.8億2023灰原哀
4ハロウィンの花嫁97.8億2022警察学校組×安室
5紺青の拳93.7億2019キッド×京極真
6ゼロの執行人91.8億2018安室透
7緋色の弾丸76.5億2021赤井ファミリー
8から紅の恋歌68.9億2017平次×紅葉
9純黒の悪夢63.3億2016安室×赤井×組織
10業火の向日葵44.8億2015キッド

トップ10のうち8作が2016年以降に集中しているのがわかります。近年のコナン映画がいかに異次元の規模で動いているかが数字で明確に出ています。


とまあ、劇場版名探偵コナン全29作はこんな感じで。29年かけて11億円から158億円まで成長した怪物シリーズですが、個人的には初期の「ミステリーとしての謎解きの純度が高い作品」も、近年の「キャラクターの魅力を全開にしたスペクタクル作品」も、それぞれ違った面白さがあると思います。これを機にコナン映画を観てみようと思ってもらえたら嬉しいです。では、また。

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