どうも、まったり管理人です。
「アリスがビルの壁面を垂直に駆け下りるシーン、何回観てもやばい」——管理人がこの映画を初めて観たときの率直な感想です。バイオハザード映画シリーズの2作目『アポカリプス』は、1作目の「閉鎖空間でジワジワ来る恐怖」から、2作目では「街を丸ごと巻き込んだスケールのデカいアクション」へとガラッと舵を切った作品です。
賛否は確かにあります。「もはやホラーじゃない」「アリス強すぎ」というツッコミも全部わかります。でも、原作ゲームのジル・バレンタインがそのままスクリーンに出てきて、ネメシスがロケットランチャーをぶっ放して、最後にネメシス=マットの正体が明かされる流れは、ゲーム好きとしてはもう泣きそうになるくらい刺さりました。
この記事ではストーリーの結末まで踏み込んだネタバレありの感想を書いていきます。管理人はバイオハザードのゲームを1〜3まで全部プレイ済みで、特に3はネメシスのトラウマで眠れない夜を過ごした世代です。なのでこの映画への思い入れには「ゲームファン補正」がかなり入ります。それも踏まえて読んでもらえると嬉しいです。
⚠ この記事はネタバレを含みます。未見の方はご注意ください。
『バイオハザードII アポカリプス』作品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | バイオハザードII アポカリプス(原題:Resident Evil: Apocalypse) |
| 公開日 | 2004年9月11日(日本) |
| 上映時間 | 93分 |
| 監督 | アレクサンダー・ウィット |
| 脚本・製作 | ポール・W・S・アンダーソン |
| 製作国 | アメリカ・イギリス・ドイツ合作 |
| 配給 | ソニー・ピクチャーズエンタテインメント |
| 原作リンク | カプコンのゲーム『バイオハザード3 LAST ESCAPE』 |
| Filmarks | ★3.5 |
| 配信 | Netflix/Amazon Prime Video(レンタル)/U-NEXT |
タイトルの「アポカリプス(Apocalypse)」は黙示録という意味です。新約聖書の最後の書で、世界の破滅やキリストの再臨が象徴的に描かれている、あの黙示録ですね。ラクーンシティの壊滅を「世界の終わり」として表現したかったというのが見て取れます。
主要キャスト
| キャラクター | 俳優 | 備考 |
|---|---|---|
| アリス・アバーナシー | ミラ・ジョヴォヴィッチ | 前作からの主人公。今作で覚醒する |
| ジル・バレンタイン | シエンナ・ギロリー | 原作ゲームの主人公。S.T.A.R.S.所属 |
| カルロス・オリヴェイラ | オデッド・フェール | アンブレラ私設部隊U.B.C.S.の隊長 |
| L.J. | マイク・エップス | 民間人。コミックリリーフ担当 |
| アシュフォード博士 | ジャレッド・ハリス | T-ウイルスの発明者 |
| アンジェラ | ソフィー・ヴァヴァサー | アシュフォード博士の娘 |
| ケイン少佐 | トーマス・クレッチマン | アンブレラ社のラクーンシティ作戦担当 |
| アイザックス博士 | イアン・グレン | アンブレラ社の科学部門ヘッド |
ジル・バレンタインを演じたシエンナ・ギロリーの再現度がやばいです。あの青いタンクトップにベージュのミニスカート、ホルスター、無線——ゲームをやっていた身としては、初登場シーンで「うおっ、本物だ」と声が出ました。
あらすじ(ネタバレあり)
ここからは結末まで踏み込んで書きます。
序盤:ラクーンシティ陥落
前作のハイブ脱出から数日後。アリスはラクーンシティの病院で目覚めますが、街はすでにT-ウイルスが漏洩してアンデッドだらけ。アンブレラ社は事態を隠蔽するために、街全体を封鎖して「ラクーンシティ浄化計画」を発動します。要するに核爆弾で街ごと吹き飛ばすという、企業判断としてどう考えてもやばすぎる決断です。
街に取り残されたのは、S.T.A.R.S.のジル・バレンタイン、アンブレラ社の私設部隊U.B.C.S.のカルロス、民間人のL.J.、そしてアリス。彼らは脱出の手段を探します。
中盤:アシュフォード博士からの取引
ここで物語のキーパーソンが登場します。T-ウイルスの発明者アシュフォード博士です。
博士はアンブレラ社の仮設テントから、街のメインコンピュータに侵入してアリスたちに接触してきます。要求はシンプル。「街に取り残されている娘のアンジェラを救出してくれ。代わりに核投下前の脱出ルートを教える」。
このアシュフォード博士、半身不随で車椅子に乗った筋ジストロフィー患者なんですよ。自分では娘を救えないから、アリスたちに頼むしかない。設定の上手さが光るキャラクターです。「悪の発明者なのに、娘を愛する一人の父親」という二面性が物語に深みを与えています。
ネメシス登場、そして第一形態の追跡
ここでもう一つの脅威、ネメシスが登場します。
アンブレラ社の「ネメシス計画」によって生み出された人型生物兵器。ロケットランチャーやレールガンを装備し、知能を持つ恐ろしい怪物。原作ゲーム『バイオハザード3』でジル・バレンタインを執拗に追いかけてきたあいつです。
S.T.A.R.S.の小隊がネメシスに挑むも、ロケットランチャー一発で全滅。この瞬間が、この映画で一番「やばい」と思った場面です。バイオハザードのゲームってクリーチャーは強くても、ロケットランチャーをぶっ放してくる敵ってまずいないんですよ。「いやもうそれ普通の戦争だろ」というスケール感が逆に新鮮で、シリーズの方向性を決定づけたシーンだと思います。
アンジェラ救出と小学校のリッカー
アリスたちは博士の娘アンジェラが残されている小学校へ向かいます。ここで出てくるのが、前作にも登場したリッカー。脳が露出した、舌で獲物を絞め殺してくる例のクリーチャーです。
しかも今回は3体出現。前作で1体相手に苦戦していたあのリッカーが3体って、もう普通に詰みです。それをアリスが超人的な動きでなんとかしていく場面は、純粋なアクションとして見応えがあります。アリスの強さがあからさまにインフレしているんですけど、画として面白いから許せちゃう。
ネメシス=マットの正体判明、ここが本作のクライマックス
物語のラスト、アンブレラ社のケイン少佐は脱出寸前のアリスを足止めするため、ネメシスとアリスを強制的に戦わせます。
激戦の末、アリスはネメシスを追い詰めますが、トドメを刺そうとした瞬間に異変に気づきます。ネメシスの瞳——それが青い、人間の瞳のままだったのです。
そう、ネメシスの正体は前作のラストで研究員に連れていかれたマット・アディソンでした。
T-ウイルスに感染して変異したマットが、生物兵器ネメシス計画の実験体にされていた。アリスはここで全てを察し、「ごめん、マット…」と謝ります。同時にネメシスの中のマットの意識も呼び起こされ、彼はアンブレラ社の兵士たちに反旗を翻す。
このシーン、初見のときは普通に泣きました。前作で「アンブレラ社を許さない」と一緒に誓った仲間が、まさかラスボスとして再会することになるとは。マットは最後、アリスを庇って落下してきたヘリの下敷きになり、絶命します。「マットーー!」と叫びたくなる、シリーズ屈指の悲しい退場でした。
ラクーンシティ消滅とラスト
アリスたちはアンブレラのヘリを奪い、なんとかラクーンシティを脱出。直後、街は核爆弾で完全に消滅します。
ただしヘリは核爆発の衝撃波に巻き込まれて墜落。アンジェラを庇ったアリスは致命傷を負い、死亡します。
しかしアリスの遺体はアンブレラ社に回収され、アイザックス博士の手によって蘇生・改造される。次に目覚めたとき、アリスには超能力——念力でモノを動かしたり、思考を読んだりする力——が備わっていました。研究所を脱出し、ジルやカルロスと合流するアリス。
そして研究所に残ったアイザックス博士のセリフでこの映画は終わります。
「アリス計画を始動する」
3作目『III』への完璧な引きで、観終わった瞬間に「次が観たい」となりました。
管理人の感想レビュー
個人的バイアスの開示
管理人はゲームのバイオハザードを1〜3まで全部プレイ済みで、特に3はネメシスのトラウマで眠れない夜を過ごした世代です。映画を観るときも「ゲームのアレがどう再現されているか」という視点で観てしまうので、その分の補正がかなり入ります。逆に、ゲームを知らない人がこの映画をどう観るかについては、想像で書いている部分もあります。
総合評価
| 項目 | 評価 | ひとこと |
|---|---|---|
| ストーリー | ★★★☆☆ | 1作目より深みは減ったが、ゲームとのリンクで補強 |
| 演技 | ★★★★☆ | ミラ・ジョヴォヴィッチの肉体派演技が圧巻 |
| 演出・映像 | ★★★★★ | 都市丸ごとパニックのスケール感がやばい |
| 音楽 | ★★★☆☆ | ジェフ・ダナのスコアは悪くない。突出はしない |
| 感情 | ★★★★☆ | ネメシス=マットのくだりで普通に泣いた |
| 独創性 | ★★★☆☆ | ゾンビ映画としては王道。ネメシスの設計だけは新鮮 |
| 総合 | ★3.8 / 5.0 | シリーズの方向性を決めた重要作。ゲームファン必見 |
ジル・バレンタインの再現度がとにかく嬉しい
管理人がこの映画で一番テンションが上がったのは、ジル・バレンタインの登場シーンです。
シエンナ・ギロリーが演じるジルは、ゲーム『バイオハザード3』のあの衣装そのまま。青いタンクトップ、ベージュのタイトミニ、ホルスター、ベルトポーチ。「いや、コスプレじゃなくて、これゲームから出てきたやつじゃん!」って声が出るレベルの再現度でした。
しかも演技も良いんですよ。ジルって冷静で芯が強くて、男たちと対等以上に渡り合う頼れる先輩キャラ。シエンナ・ギロリーの演技にちゃんとそれが出ています。L.J.に「お前なんで戦えるんだよ」って軽口を叩かれた時の、あの「私はS.T.A.R.S.だから」って静かに返す感じ、最高でした。
ゲーム原作の実写化でキャラの再現度がここまで高い例って、当時としては相当珍しかったと思います。最近の『The Last of Us』ドラマや『Fallout』ドラマで「原作リスペクト」が当たり前になった今観ても、2004年の段階でこれを実現していたのはすごい。
アリスがあからさまに強すぎ問題
ただ、本作の批判で一番多いのが「アリス強すぎ」というやつです。これは管理人も同意します。
前作のアリスは記憶喪失で、ゾンビにビビりながらも徐々に戦闘力を取り戻していく等身大のキャラでした。それが今作では、ビルの壁面を垂直に駆け下りる、ネメシスと素手で殴り合う、最後には超能力に目覚めるという、もう完全にスーパーヒーローと化しています。
これがホラー映画としてどうなのか、という議論は当然あります。ジワジワ来る恐怖を期待していた1作目のファンは、確実に置いてけぼりになる展開です。管理人も「あれ、これホラーじゃなくてアクションSFだな」と思いながら観ていました。
ただ、これは映画シリーズとしての方向転換だったわけで、結果的にはこの路線が当たって全6作のフランチャイズになったので、判断としては正解だったんでしょうね。
ネメシス=マットの正体明かしは2004年の感情系SF映画として一級品
本作で一番感情が動かされたのが、ネメシスの正体明かしのくだりです。
正直に言うと、「正体を明かす」だけなら別に珍しい仕掛けじゃありません。でもこの映画が上手かったのは、前作のラストで「捕まったマットがどうなったか」をずっと観客の心の片隅に残しておいて、それを2作目のラスボスとして回収したという構造です。
前作で一緒に戦った仲間が、生物兵器に改造されてラスボスとして自分を殺しに来る。これだけでも悲劇ですけど、決定打はネメシスの「青い瞳」でした。生物兵器なのに人間の瞳がそのまま残っていて、それでアリスが正体に気づく。この演出、ちゃんと泣けるんですよ。
ロケットランチャーをぶっ放す凶暴な怪物が、瞳の色一つで「あの優しかったマット」に変わる瞬間。マットがアリスを庇って死ぬシーンで、管理人は普通に「マットーー!」って心の中で叫びましたね。ゲームとは全然違いますけど。
コテコテのB級アクション、それでも観てしまう魅力
そういった見どころの一方で、この映画にはB級感もあります。
ストーリーの細部のツッコミどころ、突然超能力に目覚めるアリス、雑なツッコミどころが多いラスト30分。冷静に考えると「いや、それはおかしいだろ」というシーンがいくつもある。
でも、それを許せちゃう勢いとテンポがあるんですよ。ミラ・ジョヴォヴィッチの肉体派アクションがとにかくキマっていて、ゾンビと2本の剣で斬り合いながらもポーズが決まっている。「カッコいいから細かいことはいい」と思わせてくれる説得力があります。
これってB級アクションの最高の褒め言葉だと思っていて、論理的に正しいかどうかじゃなくて、観ていてテンションが上がるかどうか。その意味でこの映画は大成功してます。
ゲームファンが反応するシーン・要素まとめ
ゲームをプレイしていた人がニヤリとできるポイントを表でまとめておきます。
| 要素 | ゲーム原作との関係 |
|---|---|
| ジル・バレンタイン | 『バイオハザード1』『3』の主人公。衣装も完全再現 |
| カルロス・オリヴェイラ | 『3』に登場するU.B.C.S.隊員。映画でも同じ部隊所属 |
| ネメシス | 『3』のラスボス。ロケットランチャー装備も忠実 |
| S.T.A.R.S. | ジルが所属する特殊部隊。ゲームの設定そのまま |
| U.B.C.S. | アンブレラ社の私設部隊。ゲームと同じ立ち位置 |
| ラクーンシティ核爆破 | ゲーム『3』のラストと同じ展開 |
| リッカー | 1作目から続投。ゲームでもおなじみ |
| アシュフォード博士 | 名前は『コードベロニカ』のアシュフォード家由来か |
ジルとカルロスとネメシスがそろい踏みするだけでも、ゲームファンとしては「金返せよじゃなくて金払う価値ある」ってなる作りです。
1作目との違い
1作目と2作目の違いを整理しておきます。シリーズとしての変化が大きい作品なので、ここを理解しておくと感想記事としても楽しめるはずです。
| 比較項目 | バイオハザード(1作目) | バイオハザードII アポカリプス |
|---|---|---|
| 舞台 | 地下研究施設ハイブ(閉鎖空間) | ラクーンシティ全体(オープン空間) |
| ジャンル | ホラー寄り | アクション寄り |
| アリスの強さ | 等身大、徐々に覚醒 | スーパーヒーロー級 |
| ゲームとのリンク | 薄い | かなり濃い |
| 主要クリーチャー | リッカー、ケルベロス | ネメシス、リッカー、ゾンビ犬 |
| トーン | じわじわ来る恐怖 | 派手なアクションとパニック |
| 上映時間 | 100分 | 93分 |
1作目が好きだった人と2作目が好きな人で意見が分かれるのは、この方向転換が原因です。管理人はどちらも好きですが、「映画として楽しめるのは2作目」「映画としての完成度は1作目」というのが正直なところですね。
こんな人におすすめ
ゾンビアクションが好きな方、特に派手なアクションと爽快感を求める方にハマります。逆に1作目の「閉鎖空間でジワジワ来る恐怖」を期待している方は肩透かしを食らいます。
ゲームをプレイした方には特におすすめです。ジル・バレンタインの再現度、ネメシスの登場、ラクーンシティ核爆破というゲーム『3』の展開がそのまま映像化されているので、ゲームファンとしての満足度はかなり高いはずです。
未プレイの方でも問題なく楽しめますが、ジルやカルロスといったキャラクターへの感情移入度は変わってきます。前作と本作だけ観てから3作目以降に進むのがおすすめのルートです。
まとめ|B級と言われても好きな映画
『バイオハザードII アポカリプス』は、ジャンル的には完璧な映画じゃないかもしれません。ホラーとしては薄いし、ストーリーはツッコミどころも多いし、アリス強すぎ問題もある。
でも、この映画にはゲームファンへの愛とB級アクションとしての勢いとネメシス=マットの感情的なフックがあって、それだけで管理人は何度観ても満足してしまうんですよ。
特にラスト、アリスが研究所を脱出して超能力に目覚め、アイザックス博士が「アリス計画を始動する」とつぶやくところで終わる流れは、シリーズ全体の起爆剤になった重要な瞬間です。ここから6作目の『ザ・ファイナル』まで続く長い物語の出発点として、この2作目は欠かせない位置にあります。
ジル・バレンタインの登場シーンだけでも観る価値あり。ネメシス=マットの正体明かしで泣ける覚悟があれば、あなたもバイオハザード沼に沈みます。
とまあ、映画『バイオハザードII アポカリプス』の感想はこんな感じで。では、また。

コメント