映画『オデュッセイア(The Odyssey)』2026年公開|クリストファー・ノーランの最新作をキャストの主要作から徹底解説

映画

どうも、まったり管理人です。

クリストファー・ノーランが、ついに動きました。

2023年の『オッペンハイマー』でアカデミー賞作品賞・監督賞を含む7部門を制覇し、まさに頂点に立った状態から次に選んだのが——ホメロスの叙事詩『オデュッセイア』の映画化です。

製作費2億5000万ドル(約380億円)、史上初の全編IMAXフィルムカメラ撮影、そしてハリウッドを代表するキャストが一堂に会する超大作。2026年7月17日に全世界同日公開が予定されているこの映画が、海外ではすでに「世紀の大作」として大騒ぎになっています。

日本語での詳しい情報はまだ少ないので、今回はキャストの主な出演作・プチ情報なども交えながら、知っていることを全部まとめてみました。


映画『The Odyssey(オデュッセイア)』基本情報

  • 原題:The Odyssey
  • 監督・脚本:クリストファー・ノーラン
  • 製作:エマ・トーマス、クリストファー・ノーラン
  • 配給:ユニバーサル・ピクチャーズ
  • 公開日:2026年7月17日(全世界)
  • 製作費:約2億5000万ドル
  • 上映形式:IMAX 70mm、IMAX、PLF(プレミアム・ラージ・フォーマット)
  • 制作会社:Syncopy(ノーランの制作会社)、ユニバーサル・ピクチャーズ

そもそも『オデュッセイア』ってどんな話?

本作の原典は、紀元前750〜650年ごろに書かれたとされるホメロスの叙事詩『オデュッセイア』です。全24巻からなるこの大作は、西洋文学の根本的な「原点」とも言えます。

物語の主人公はオデュッセウス——ギリシャのイタカ王で、知略に長けた戦士です。トロイア戦争の終結後、故郷のイタカに帰ろうとするのですが、これが10年の長旅になってしまいます。その途中でキュクロプス(一つ目の巨人ポリュペモス)に捕まったり、セイレーン(歌声で船乗りを惑わす女怪)の誘惑をマストに縛り付けられながら耐えたり、魔女キルケーに部下たちを豚に変えられたり……と、次から次へと試練が降りかかります。

一方、故郷イタカでは妻ペネロペがオデュッセウスの帰りを信じて待ち続けながら、数多の求婚者たちをなんとかかわしています。息子テレマコスは父を探す旅に出る——というのが大まかな流れです。

ノーランはオデュッセウスを「優れた戦略家であり、非常に狡猾な人物」と描写し、彼の賢さと発明の才能に特に引かれたと語っています。また、本作を「ホラー、ミステリー、ロマンス、スリラーといった要素を全て内包する”foundational”な物語」と評しており、エマ・トーマスが「全ての物語はオデュッセイアから来ている」という言葉を引用したこともあります。

要するに、この叙事詩は2700年以上前に書かれながら、現代のあらゆる映画やドラマの原型になっているとも言える話なんです。それをノーランが映画化する——これは結構期待できそう!


監督:クリストファー・ノーランについて

1970年生まれのイギリス出身。メメント(2000年)、バットマン・ビギンズ(2005年)、ダークナイト(2008年)、インセプション(2010年)、インターステラー(2014年)、ダンケルク(2017年)、テネット(2020年)、オッペンハイマー(2023年)と、手がけてきた12作品がすべてロッテン・トマト「フレッシュ」を獲得しているという、驚異的な評価率を誇ります。

ちなみにロッテン・トマトというのは映画批評サイトのことです。興味があれば記事を書いているので観てみて下さい。↓

オッペンハイマーでは製作費1億ドルの映画が全世界で9億5000万ドルを超える興収を記録し、監督賞・作品賞を含む7部門のオスカーを獲得。その後、ノーランが次に選んだ題材がひそかに業界内で注目されていました。

じつはノーランは20年以上前、映画『トロイ』(2004年)の監督に内定していました。しかしウォルフガング・ペーターゼン監督が「バットマンvsスーパーマン映画」ではなく『トロイ』を選んだため、ノーランに「バットマン ビギンズ」という「慰め賞」が回ってきたという経緯があります。その因縁から考えると、『The Odyssey』はノーランにとって20年越しのギリシャ神話との対峙とも言えます。

本作のポイント:神話をどう「リアル」に描くか

ノーランは神話のファンタジー要素を、彼が得意とする「触れるリアリズム」と組み合わせるために、神々の介入を「当時の人々が超自然だと感じていた自然現象」として現実的に描くというアプローチを採用しました。これを「大きな創造的突破口」と語っています。

つまり、キュクロプスや魔女キルケーが出てくる神話の世界を、SFX・CGベタベタのファンタジー映画にするのではなく、「当時の感覚でリアルだったもの」として映像化するということ。ノーランならではのアプローチです。特殊効果の参考にしたのは、ストップモーションアニメで知られるレイ・ハリーハウゼン(『アルゴ探検隊の大冒険』など)の作品だというのも、方向性が見えてきます。


撮影規模が前代未聞

本作の撮影期間は2025年2月25日から8月8日の91日間で、予定より9日早く撮了しました。使用したIMAXフィルムの総量は200万フィート(約610キロメートル)。全編IMAXカメラでの撮影は映画史上初となります。

世界各地でのロケ地

ロケ地は以下の5カ国にわたります。

  • モロッコ(アイト・ベン・ハドゥ村付近:トロイアの市街として撮影)
  • ギリシャ(ペロポネソス半島のピュロス、メトーニ城:キュクロプスのシーンなど)
  • イタリア・シチリア(ファヴィニャーナ島:ホメロスの「ヤギの島」とされる場所)
  • アイスランド(黒砂浜:冥界ハデスのシーンを撮影)
  • スコットランド(フィンドレイター城:各種シーン)

さらに西サハラのダクラ(モロッコ実効支配下)でもデイモンとゼンデイヤの撮影が行われました。

海上シーンでは、現存する世界最大のバイキング船「ドラーケン・ハラルド・ホーファグレ」を古代ギリシャの軍船に見立てて使用。ノーランは「海で撮影することは、特にプリミティブな体験だった」と語っています。

これだけの規模と内容を詰め込んで、なおかつ9日早く撮了しているというのがすごいです。


キャスト総覧と各役の紹介

マット・デイモン(オデュッセウス役)

主役のオデュッセウスを演じるのは、マット・デイモン(1970年生まれ)です。

主な出演作

  • 『グッド・ウィル・ハンティング』(1997年)——ベン・アフレックと共同脚本・主演。アカデミー脚本賞受賞
  • 『プライベート・ライアン』(1998年)——スピルバーグ監督
  • 『リプリー』(1999年)——アンソニー・ミンゲラ監督
  • 『オーシャンズ11』シリーズ(2001〜2007年)
  • 『ボーン・アイデンティティ』シリーズ(2002〜2016年)
  • 『ディパーテッド』(2006年)——マーティン・スコセッシ監督
  • 『オデッセイ』(2015年)——火星から一人で生還しようとする植物学者役。ゴールデングローブ主演男優賞受賞
  • 『オッペンハイマー』(2023年)——ノーランと2度目のタッグ、グローブス将軍役

デイモンは本作のオデュッセウス役について、「これがキャリアの頂点だ、一分一秒が最高だった」と語っています。

プチ情報

デイモンはハーバード大学に在学中、英語の授業の課題として脚本の一形式で書いたエッセイが後に『グッド・ウィル・ハンティング』の原型になりました。ただし卒業まであと12単位というところで中退しています。

本作のオデュッセウス役のために、デイモンはグルテンを断ち、体重を167ポンド(約76キログラム)まで落とす厳しいトレーニングと食事管理を実施。また、ノーランが「人工的なヒゲを使いたくない、本物の毛の肉感を捉えたい」として人工髭の使用を断ったため、1年間ヒゲを伸ばし続けたというエピソードも残っています。

共演者のトム・ホランドはGQ誌のインタビューで、デイモンについて「こんなにたくさんの時間を共にして、感謝しているのは、マットが望んでいたそのままの人物だったこと。彼はリーダーだった。これはとてもタフな映画で、マットほど努力した人はいなかった」と語っています。


トム・ホランド(テレマコス役)

オデュッセウスの息子テレマコスを演じます。テレマコスは父の帰りを待ちながら、父を探す旅に出る若き王子です。

主な出演作

  • 『スパイダーマン』シリーズ(2017年〜)——マーベルのスパイダーマン役として世界的に知られる
  • 『チェリー』(2021年)——ルッソ兄弟監督の戦争ドラマ
  • 『アンチャーテッド』(2022年)
  • 『ザ・インポッシブル』(2012年)——12歳での出演が高く評価された

1996年生まれのイギリス人俳優で、現在29歳。マーベルのスパイダーマンとして世界中で知られていますが、もともとはロンドンのビリー・エリオット役など舞台出身です。

プチ情報

ゼンデイヤとは現実のカップルで、スパイダーマン撮影中に関係が深まりました。本作『The Odyssey』では、ゼンデイヤが女神アテナ(オデュッセウスを守護する立場)を演じ、ホランドが息子テレマコスを演じますが、劇中でこの2人が直接交わるシーンがあるかどうかは不明です。

2026年は同じ年にスパイダーマン新作『Brand New Day』も公開されており、ホランドとゼンデイヤにとって異例の多忙な年になっています。


アン・ハサウェイ(ペネロペ役)

オデュッセウスの妻ペネロペを演じます。ペネロペは夫の帰りを信じ、数多の求婚者をかわし続ける賢い女王です。

主な出演作

  • 『プラダを着た悪魔』(2006年)——メリル・ストリープと共演
  • 『レ・ミゼラブル』(2012年)——ファンテーヌ役でアカデミー助演女優賞受賞
  • 『インターステラー』(2014年)——ノーランと初仕事
  • 『ダークナイト ライジング』(2012年)——キャットウーマン役でノーランと仕事
  • 『マイ・インターン』(2015年)
  • 『オーシャンズ8』(2018年)

ノーランとは『ダークナイト ライジング』、『インターステラー』に続いて3回目のタッグとなります。

プチ情報

2026年はハサウェイにとって超多忙な年です。本作の他に、なんと『プラダを着た悪魔2』(メリル・ストリープ、エミリー・ブラント、スタンリー・トゥッチも続投)、さらにA24が手がける新作ホラーファンタジー映画まで出演が控えています。ある映画ジャーナリストは「アン・ハサウェイの年に5本映画に出る年」と書き記すほどで、2026年はかなりの多作ぶりです。


ロバート・パティンソン(アンティノオス役)

求婚者の一人アンティノオス(ペネロペに最も強引に迫る求婚者)を演じます。

主な出演作

  • 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(2005年)——セドリック・ディゴリー役でブレイク
  • 『トワイライト』シリーズ(2008〜2012年)——エドワード・カレン役で世界的スター入り
  • 『テネット』(2020年)——ノーランと初仕事。スパイエージェントのニール役
  • 『ザ・バットマン』(2022年)——バットマン/ブルース・ウェイン役
  • 『グッド・タイム』(2017年)——インディー映画で演技開眼
  • 『ライトハウス』(2019年)——ロバート・エガース監督、ウィレム・デフォーと共演
  • 『ミッキー17』(2025年)——ポン・ジュノ監督

2025年、ローリング・ストーンはパティンソンを「21世紀の偉大な”映画の奇人”であり、最も興味深いAリスト俳優の一人」と評しました。

トワイライトでの世界的なブレイク後、あえてインディペンデント映画に傾倒し演技力を磨いてきた道筋が独特です。ノーランとは『テネット』以来の再タッグとなります。

プチ情報

パティンソンは役に入るために声や話し方を毎回変えることで知られており、マット・リーヴス監督は「彼は正確にキャラクターの声を使って演じる——声が彼の役へのアプローチの方法の一つだ」と語っています。本作でもどんな声・話し方をするかがひそかな見どころとも言えます。

2026年はパティンソンも多忙で、本作のほかにゼンデイヤとW主演のA24新作ダークコメディ『The Drama』も公開済みです(「2人の関係に亀裂が入る恋人の結婚前夜の話」という内容で、評論家からかなり好評)。さらに『ダークナイト ライジング』と同じ路線でドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作にも出演予定という信じられないスケジュールを消化しています。


ゼンデイヤ(アテナ役)

女神アテナ——知恵・戦略・工芸の女神で、オデュッセウスの守護神——を演じます。

主な出演作

  • 『ユーフォリア』(2019年〜)——ドラッグ依存の少女ルー役。エミー賞主演女優賞受賞(最年少)
  • 『スパイダーマン』シリーズ(2017年〜)——MJ役
  • 『デューン』シリーズ(2021年〜)——チャニ役でドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作に出演
  • 『チャレンジャーズ』(2024年)——ルカ・グァダニーノ監督のテニスドラマ

1996年生まれの29歳。もともとディズニーチャンネルのドラマ出身で、ここまで急速に「時代のスター」として認識されるようになったのは近年の話です。2026年は彼女にとって特に濃密な年で、ユーフォリアS3、本作、スパイダーマン新作、デューン3と、矢継ぎ早に大型作品の公開が続きます。

ゼンデイヤ自身も「このペースだと観客に飽きられてしまうかもしれない」と笑いながら認めており、「この後はしばらく隠遁生活を送るつもり」と語っています。

プチ情報

本作でゼンデイヤが演じるアテナは、マット・デイモン演じるオデュッセウスを守護・援助する立場。一方でトム・ホランドは息子テレマコスを演じているため、実際のカップルのゼンデイヤとホランドがスクリーン上ではほぼ交わらない——という少し面白い状況が生まれています。

西サハラのダクラという砂漠地帯でデイモンとゼンデイヤが撮影したシーンが、恐らく冥界に絡む何らかの重要なシーンだと推測されています。


シャーリーズ・セロン(キルケー役)

魔女の女神キルケーを演じます。キルケーはオデュッセウスの部下を豚に変え、後にオデュッセウス自身も1年間島に引き留めるという、ある意味では最大の敵でもあり協力者でもある存在です。

主な出演作

  • 『モンスター』(2003年)——連続殺人犯の実在モデルを演じ、アカデミー主演女優賞受賞。南アフリカ出身女優として初のオスカー受賞
  • 『ノース・カントリー』(2005年)——アカデミー賞ノミネート
  • 『マッドマックス 怒りのデスロード』(2015年)——フュリオサ役が代表作の一つ
  • 『アトミック・ブロンド』(2017年)
  • 『ボンベイ』(2019年)——アカデミー賞ノミネート
  • 『オールド・ガード』(2020年)——Netflixアクション

南アフリカ出身で、16歳でミラノにモデルとして渡航後、ダンスのためにアメリカへ移住。膝の怪我でダンスを断念した後、LAで演技を始めました。当初はアメリカ英語を習得するためにソープオペラ(昼ドラ)を観続けたというエピソードがあります。

映画批評家のロジャー・エバートは、『モンスター』のセロンの演技を「映画史上最も偉大な演技の一つ」と評しています。

プチ情報

本作のロケスケジュールによれば、セロンがキルケーのシーンを撮影したのはスコットランドでの最後の2週間(7月後半)でした。魔女が住む森のシーンがスコットランドの深い森林で撮影されたということで、実際の原典に基づけばキルケーの島は「アイアイエ島」という場所——地中海のどこか、あるいは世界の果て——とされており、スコットランドの厳かな自然がその異界感を演出するのに一役買っているのかもしれません。


その他の注目キャスト

ルピタ・ニョンゴ(役名未公表)

  • 『それでも夜は明ける』(2013年)でアカデミー助演女優賞受賞
  • 『スター・ウォーズ』シリーズ、『ブラックパンサー』シリーズにも出演

ジョン・バーンサル(メネラオス役)

  • ドラマ『ウォーキング・デッド』シェーン役で知られる
  • 『パニッシャー』でも主演

ベニー・サフディ(アガメムノン役)

  • 映画監督(サフディ兄弟)としても知られ、近年俳優としての活動を増やしている
  • ノーランとは『オッペンハイマー』でも共演

ミア・ゴス(メランソー役)

  • ホラー映画『Pearl』『X』『MaXXXine』のX三部作で一気に評価を上げた女優
  • 美しさと狂気を使い分ける演技が特徴

トラヴィス・スコット(吟遊詩人役)

  • ヒップホップアーティストとして世界的に知られる
  • ある映画評論家は「ホメロスの時代、オデュッセイアは吟遊詩人たちによって「歌われ、ラップされていた」ので、ラッパーのスコットが吟遊詩人を演じるのは理にかなっている」と指摘しています。

予告映像の反響

2025年12月に公開された公式予告は、24時間で全世界1億2140万回の再生を記録。同じノーランのオッペンハイマー初回予告の2倍以上となり、2025年に公開されたあらゆる映画予告の中で8番目に多い再生回数を叩き出しました。

これより先の2025年7月には、「ジュラシック・ワールド リバース」の上映前に劇場限定で70秒の秘密ティーザーが公開され、オンラインに流出した途端にSNSが大騒ぎになりました。

また2025年12月には「ワン・バトル・アフター・アナザー」や「Sinners」のIMAX上映前に6分間のプロローグが公開され、そこに描かれたのがトロイア戦争末期のシーン。オデュッセウスたちが有名な「トロイの木馬」でトロイア城内に潜入する場面が映し出されました。デイリー・テレグラフはこのプロローグを「ダンケルクの船が沈む密室感にも似た息苦しさがある」と評しています。


なぜ今、これほどまでに期待されているのか

ノーラン13作目にして最大の賭け

IMAXの初日チケットは公開1年前に発売され、わずか12時間で米国内の半数の劇場分が完売。これはほぼ前代未聞の先行販売です。

IMDbの「2026年最も期待される映画」1位

Varietyは「オッペンハイマーを超えて年間興収1位になる可能性がある」と予測し、TheWrapは「ダークナイトを超えてノーラン史上最高興収を記録するかもしれない」と書いています。

キャストの親密度も見どころ

面白いのは、主要キャストの人間関係です。

  • デイモンとホランドは本作で「父と息子」を演じながら、現実でも強い信頼関係を築いたことがインタビューで明かされています
  • ゼンデイヤとホランドは実際のカップル(婚約発表済みとも伝えられる)
  • パティンソンとゼンデイヤは本作の数ヶ月前に公開の別作品『The Drama』でもW主演を張っており、プレスツアー中の2人の掛け合いがSNSで話題になりました
  • ノーランはアン・ハサウェイ、パティンソン、ヒメーシュ・パテルら過去作のキャストをほぼ全員再招集している

この「ノーラン一家」感と、そこに新たに加わったメンバーとの化学反応が、スクリーン上でどう出るのか——そこも大きな見どころです。

史上初の全編IMAXフィルムカメラ

本作はIMAX史上初めて全編IMAXフィルムカメラで撮影された映画です。IMAX CEOのリチャード・ゲルフォンドは、本作で「これまでにない新技術を使った」と明言しています。通常のIMAX映像でも画面の迫力は段違いですが、全編IMAXフォーマットで撮られた映像というのはいまだかつて存在しなかった体験になります。


気になる論点:歴史的不正確さと西サハラ問題

批判がないわけでもありません。

衣装の歴史的不正確さ

公開された撮影写真に映ったデイモンのコリント式兜(赤い羽飾り付き)は、実際のオデュッセウスが生きたとされる時代(ミュケナイ時代)の装備とは異なるという指摘が、歴史家や考古学者から出ています。ただこれについては「ハリウッドが長年描いてきたギリシャのイメージへのオマージュ」という擁護の声も多く、ノーランが「ジェイソンとアルゴノーツ」などの古典ハリウッド映画に影響を受けていることも明かしています。

西サハラでのロケ問題

モロッコ実効支配下の西サハラ・ダクラでのロケ撮影について、国連が承認するポリサリオ戦線(西サハラ独立派組織)や人権団体から「モロッコの植民地主義を美化している」との批判が上がりました。ハビエル・バルデムら著名なスペイン人俳優も抗議声明に署名しています。

ノーランがこれにどう応答するか、またはしないのか、は注目点の一つです。


日本公開はいつ?

現時点(2026年4月)では、日本での公開日は正式発表されていません。ただし全世界同日を原則としている作品のため、アメリカ公開の2026年7月17日と同時期、または近い時期になると予想されます。

ノーランの過去作はすべて日本でも劇場公開されており、本作も同様に公開されることはほぼ確実です。IMAX上映館でどれだけ公開されるかも気になるところです。


まとめ:観る前に知っておきたい3つのこと

長くなりましたが、最後に「観る前に最低限知っていると楽しい」ポイントを3つだけ挙げます。

① オデュッセウスは「強い英雄」ではなく「頭のいい人間」

アキレウスのような「圧倒的強さ」ではなく、知略と機転で難局を切り抜けるのがオデュッセウスの特徴です。その「賢いけれど時に狡猾な」側面をマット・デイモンがどう体現するかが焦点です。

② 「帰る」という物語

これはアクション映画でもあるかもしれませんが、本質的には「10年かけて家族のもとへ帰ろうとする男の話」です。ノーランが以前から家族をテーマにしてきた監督であることを考えると、ここに大きなエモーションが込められているはずです。

③ IMAXで観ることを強く推奨

全編IMAXカメラで撮影されているため、可能であれば最大スクリーンのIMAX館での鑑賞を強くおすすめします。ギリシャの地中海、アイスランドの黒砂浜、スコットランドの城——これらが200万フィートのフィルムに刻まれた映像を、小さいスクリーンで観るのは少し惜しい気がします。


2026年7月17日に果たして公開するんですかね。

管理人的にはこの辺の歴史の知識が浅すぎて、世界観に入り込めるかはなはだ疑問なのですが、ちょっと調べて予習が必要ですね。

続報が出た際にはまた記事にする予定なので、ぜひチェックして下さい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました